はじめに:心を奪われた街、ポルト
大学時代、ドイツに留学していた頃に訪れたポルトガルの港町「ポルト」。気候の心地よさ、美味しい料理、人々の温かさ、そしてどこを切り取っても絵になる街並みに魅了されました。「いつかこの街に住みたい」——それが私の心に芽生えた最初の移住のきっかけです。
7年ぶりの再訪で見えた進化と快適さ
7年前、再びポルトを訪れた際、変わらぬ街並みと同時に、グローバル化の進展に驚かされました。英語が広く通じ、インターネット環境も整備されていて、非常に快適な滞在ができました。こうした変化に触れ、ポルト移住の夢が一気に現実味を帯びてきました。
なぜポルトガルは英語とネットが普及したのか?
ポルトガル政府は観光・移住先としての魅力を高めるため、以下の施策を推進してきました:
- 観光業の国策化により、英語対応を必須とする施設が増加
- デジタルノマドの受け入れにより高速インターネットの整備
- 欧州各国からの移住者増加により多言語環境が自然と形成
とくにリスボンやポルトなどの都市部では、英語だけで日常生活に困ることはほぼありません。
D7ビザと移住に必要な資産額の目安

D7ビザは、ポルトガルで長期的に滞在を希望する非EU圏の外国人向けに設けられた「居住ビザ」の一種です。主に年金生活者や、投資や不労所得などで一定の収入を持つ個人を対象としています。就労が目的ではなく、”収入源が国外にあること” が条件となっており、現地で仕事をしなくても生活できることが求められます。
ビザ取得後は、ポルトガル国内での長期滞在が可能となり、家族の帯同やその後の永住権取得にもつながるため、近年では世界中の中高年層に人気が高まっています。
ポルトガルへの移住を現実のものにするためには、まずは「D7ビザ」の取得が王道です。D7ビザとは、安定した収入(年金・投資収益など)を持つ外国人が申請可能な長期滞在ビザです。
(出典:ポルトガル外務省・ビザ情報)
年間収入の目安
- 単身者:€9,120(約145万円)以上
- 夫婦:€13,680(約217万円)以上
総資産の目安
- 年間€15,000〜€20,000(約240万〜320万円)程度の生活費を想定すると安心です。
ポルトと東京の生活費比較

項目 | ポルトガル(月額) | 東京(月額) |
---|---|---|
家賃(1LDK〜2LDK) | €500〜€800(約8万〜13万円) | 約15万〜25万円 参考 |
食費 | €200〜€300(約3万〜5万円) | 約4万〜6万円 |
光熱費 | €100〜€150(約1.5万〜2.4万円) | 約2万〜3万円 |
通信費 | €30〜€50(約4千〜8千円) | 約5千〜1万円 |
雑費・交通費など | €100〜€200(約1.5万〜3万円) | 約2万〜4万円 |
家賃は Numbeo のデータを参考にしています。
私の計画:50歳での移住を目指して

現在、50歳でのポルト移住を目標に、計画的に貯蓄と投資を継続中です。D7ビザの取得に必要な条件や生活費の管理を視野に入れ、実現可能なプランを組んでいます。
これからの発信予定
今後は以下のようなテーマで、ポルト移住に向けたリアルな準備や情報収集について記事を公開していく予定です:
- 50歳で移住を実現するための貯金計画と投資戦略
- D7ビザ取得に向けた書類準備・注意点
- ポルトガルの経済・税制に関する基礎知識
- 現地生活での費用シミュレーションと節約術
- 信頼できる現地情報ソースやポルトガル語学習ツールの紹介
老後の生活拠点としてポルトガルを検討している方にとって、有益な情報を継続的に発信していきたいと考えています。
※本記事は個人の経験と調査に基づいており、情報の正確性については保証できません。必ず最新情報は各公式サイトをご参照ください。
【参考リンクまとめ】
- ポルトガル政府公式広報:https://www.portugal.gov.pt/en/gc22/government/communications
- ポルトガル外務省ビザ情報:https://vistos.mne.gov.pt/en/national-visas/general-information/type-of-visa
- Numbeo(ポルト生活費):https://www.numbeo.com/cost-of-living/in/Porto
- SUUMO(東京の家賃相場):https://suumo.jp/chintai/tokyo/
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